抗がん剤と白血球。
抗がん剤治療を受け始めると、だいたい白血球は減少します。
私の場合は、効きすぎて、激減してしまいました。
1回の投与を受けて、約10日後、白血球はもっとも少なくなります。
私の場合、4000以上あるべき白血球が、
約1000と、前半AC点滴では、かなりのダメージがありました。
下がっていると、外から入ってくる普通ならなんでもない菌やウイルスに対抗できず、
重症化する恐れがでてくるのですが、
もうひとつの大きな問題は、治療を続けられなくなることです。
白血球や、その中の好中球という数がある程度ないと、安全面から、治療ができません。
私は、せっかく始めた治療を中止することが、とてもこわかったんです。
抗がん剤の力を信じていたので、
日程通りに打って、その効果を最大限に得たい、と思っていました。
1回、1回の血液検査に緊張しました。
白血球が低すぎる状態になると、グランという注射を受けることができます。
この薬は、国の指導、管理も受けているようです。
普通に、腕に打ちます。
でも、この注射、いた~いんです。
見かけは普通の予防注射と同じような形なので、
まったく、思いもよらず、
初めて、打ったときは、
「ええっ?いった~いぃ!」思わず、声も出てしまいました。
打ち終わっても、しばらく痛いのですが、3~5日連続で打ちます。
しかし、これで治療が続けられると思うと、
余裕で、ガマンできます。
その注射のおかげで、白血球が急上昇しますが、
しばらくすると、またすぐに下がり始めます。
そして、次の抗がん剤の頃には、ぎりぎり打てるくらいの数値になります。
最後まで、予定通りの治療を受けたい!
なんとか、なんとか、あと少し、がんばって。白血球、がんばって。
祈りながら、前半AC治療を走り終えました。
「終わったね。ACが・・・。大きいですよ。このことは。」と主治医に言ってもらった時、
はじめて、いつも前向きなことしかおっしゃらない先生が、
治療の継続について心配してくださっていたことがわかりました。
白血球の増減については、自分ではわからないので、
毎回、血液検査をするわけですが、
何回もやっていると、なんとなく感じがわかります。
特に、白血球が急上昇するときの、なんともいえない腰の痛さ。
検査前に、「今、腰が痛いので、白血球上がっていると思います。」と宣言し、
結果、「あたり~」と言われていました。
そして、後半タキソールはウィークリーにて投与を受けたので、
白血球数に悩まされることがほとんどなくなりました。
写真は、治療中、主治医が、
「免疫力のために」と処方してくれた漢方「十全大補湯」です。
白血球を上げるためになにをすればよいのか、
わからないなかで、この薬は、頼みの綱でした。
応援してもらっていることで、治療に前向きにもなれました。
治療中、どんなに気分がすぐれなくても、この薬だけは欠かしませんでした。
実は、今もちょっと疲れて、免疫が下がった感じのする時には、時々飲んでいます。
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