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2014年5月14日 (水)

かわいらしい優等生。

さあ、書きましょう。

「紫の上」

私は、物語のなかで、悪役が好きなので、

なかなか彼女について書く気が起きなかったのですが、

主役級の彼女に触れないことには、周りの女性たちについて詳しく書けない、という

後ろ向きな理由で、今回書いております。

紫、小さい頃のかわいらしいセリフは大変有名です。

「雀の子を、犬君が逃がしつる。伏籠の内にこめたりつるものを。」

(雀の子を犬君(侍女)が逃がしちゃったの。カゴに入れていたのに。)

静かに祖母と暮らすあどけない少女、彼女の未来を誰が想像できたでしょう。

彼女は、源氏に見そめられ、手元で育てられました。

源氏は、秘密の恋の相手、義母「藤壷の宮」の影を紫に重ね、

理想の女性に育てていくのは、有名なお話。

それも失礼な話ですけどねangry

ま・・・先に進めましょうcatface

事実、彼女は、パーフェクト、

見た目も性格もかわいらしく、

お勉強も、楽器の演奏も、なにをやっても、

源氏の思うように完璧にこなします。

なにより、源氏ひとすじ、時々見せる嫉妬もかわいらしい~。

そんな紫を源氏は愛して、同じ館に住み、ライバルたちとは、

一線を画す扱い。

皇族につながる紫は、

ライバル「明石の上」が生んだ娘を育てさせられたりもします。

しかしですねthink・・・かわいらしい嫉妬、と書きましたが、

そんなものが実際に存在するのでしょうか。

紫の上の立場なら、

嫉妬の気持ちを出すか、出さないか、

出せるか、出せないか、そういう違いのような気もしますね。

さて、そんな紫ですが、最後まで、源氏の正妻になることはできませんでした。

彼女の父は皇族で、身分は高いのですが、正妻を気にして、

絶対的な後ろだてになってはくれなかったからです。

それが、彼女にとっては、どれだけ辛いことだったでしょう。

でも、持ち前の才覚もありますし、

彼女は、栄華を誇る源氏の隣で、

いわばゴッドマザーになったと言えると思います。

ところがところが、です。

彼女の人生、最後のほうにきて、

とんでもない仕打ちがまたあの源氏から・・・。

そう、源氏は若く身分の高い正妻を迎えます。

源氏と紫、ふたりで築き上げた館に、です。

なんったること。

かっっんがえられない(# ゚Д゚)!

もういいじゃないの、紫(´д`)、

源氏はそういう人なのよ、もともと、そういう人よ。

その正妻だって、亡き「藤壷の宮」を求めているだけなんだから、

あなたはあなたのこれからの人生を大切にすればいいのよ、

源氏に出会う前、おばあちゃんと静かに穏やかに暮らしていたころみたいに・・・

と、苦しむ紫の上に言ってあげたいです。

「報われなかったかわいい優等生」

私のなかで、紫の上は、哀しいかな、そんなイメージです。

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